FTMが戸籍上父親になるまで(書籍紹介)〜パパは、女子高生だった〜

FTMの妊活

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僕のような元女性で現在は男性として生活している人でも、精子提供によって法律上でも父親になることができる。

それは
”先輩方が行動を起こしてくれたから。”

本当に先輩方には感謝の気持ちしかない。

その行動を起こしてくれた一人、前田良さんご家族が実際に”性別変更した夫を父親として認める”決定を手にするために闘ってきた記録
”パパは女子高生だった――女の子だったパパが最高裁で逆転勝訴してつかんだ家族のカタチ”
を今回はご紹介します。

第1章 パパは女子高生だった

第1章は前田さんのご長男さんの視点で、前田さんの幼少期から奥様と出会い結婚、そして妊娠出産をした時のことが書かれている。
前田さんは幼少期の頃から性自認に違和感があったが、持ち前のポジティブ思考・フットワークの軽さで性に対しての壁を乗り越えていたようだ。

第2章 父親になった僕

第2章は前田さんご本人の視点で書かれている。
出生届を出しにいくも、”戸籍変更をした者が父親になることの前例がない”という理由で、生まれたお子さんが”非嫡出子”となってしまうこと。
そこから前田さん夫婦のお子さんとして受け入れてもらうべく、最高裁まで戦い見事勝利をつかんだところまでが書かれている。

第3章 私はいつも、良のとなりで

第3章は前田さんの奥様からの視点だ。
前田さんと出会い、結婚・出産、最高裁に至るまでのこと。
そして、周囲からの”普通ではない。かわいそう”という意見に対する奥様の赤裸々な気持ちが書かれている。

第4章 これがボクたち家族のカタチ

第4章は前田さんの次男さんからの視点で、裁判が終わってからの全国各地で講演活動をする前田さんの姿や、前田家の家族のカタチについて書かれている。

感想

現在前田さんはLike myselfの代表として、様々な地域で講演活動をされています。

本にも記されていますが、お子さんが生まれてから2年以上も戸籍上は家族として認められず不安な日々を過ごされていました。
”養子として受け入れる”という国や役所が勧める方法もある中で、なんとかして”嫡出子”として迎えられないか。
”性同一性障害だから””前例がない”という理由で戸籍上お二人の子どもとして認められないのは差別だ!
ということを負けずに訴え続けてくれた。

しかも、子育てをしながら周囲からの冷たい意見もありながら活動することは、本当に本当に不安で大変な日々だったのだろうなと思う。

それでもこうやって行動してくれたからこそ、僕たち家族も今がある。

僕たちの子どもが生まれた時も、何の障害もなくスムーズに区役所に出生届が受理されたこと

それは当たり前のことなんだけど、当たり前にできていることが先輩方のおかげだということを
強く感じることのできる1冊だった。

前田良さん、ご家族の皆様、本当に本当にありがとうございます。
みなさんのおかげで、僕たちの家族も一つの形を作ることができました!

いつか前田さんご家族にお会いして、直接お礼をお伝えしたいです。

FTMの妊活読書記録
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この記事を書いた人

0歳
女として産まれる
18歳
自分が何者かわからなくなる
24歳
戸籍を男性に移行
27歳
シス女性と結婚
AID 反対の両親を4年かけ説得
30歳
シリンジ法にて妊活を開始  
31歳
FTMパパになりました。

女性として生きていた時から男性そしてパパになるまでの自分の過程を綴っていきます。

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