FTMの妊活事情〜第三者からの精子提供を決断した理由〜

僕は女性として生まれ、男性として生活しているFTMです。

そんな僕は現在シス女性(心の性と体の性が一致している女性)と結婚し、子どものいる家庭を築いている。
男性生殖器のない僕が、妻とどのようにして子供を授かったか、どのように妊活を進めていったのかを書いていこうと思う。

その中で今回は、第三者からの精子提供を決断した理由と、第三者からの提供を受けるにあたっての方法について綴っていく。

FTMが子をもつための選択肢

僕たちのような、トランスジェンダー男性とシス女性の夫婦が子どものいる家庭を築くにはいくつかの選択肢がある。

・養子を迎える
・親族から精子を提供してもらう
・第三者から精子を提供してもらう

上記3つの選択肢がある中で、僕たち夫婦の場合は妻自身が自分で子どもを産みたいという希望があった。
そのため、親族または第三者からの精子提供を受けることに選択肢を絞っていた。

第三者からの提供を決めた理由


妊活を始めようと考えていた当初は、血縁関係を大事にしたい気持ちがあったため可能であれば親族から提供してもらえたらベストだと考えていた。
しかし、その男性親族が提供を許可してもらえたとしても、僕には2つの不安が頭をよぎった。

・将来その親族が結婚をして家庭を持った時に、精子提供をしたことをパートナーがどう思うのかわからない不安
・将来子どもが生まれてその提供者である親族に会った時“あー、この子はこの人の子どもなんだな”と僕自身が思ってしまう不安

そのような不安を解消するために僕たち夫婦が選択した方法は第三者からの精子提供だった。

第三者から精子提供をしてもらうためには?

僕の知っている範囲で第三者から提供してもらう方法は3つ

・病院から精子提供をしてもらう
・精子バンクを利用し提供してもらう
・ボランティアやマッチングサイトで個人から提供してもらう

それぞれの提供方法にメリットデメリットを下記に記していく。

病院からの精子提供

病院から提供してもらう際のメリット
・安全性が高い

病院から提供してもらう際のデメリット
・提供者数が少ないため、かなり先まで予約待ち
・FTMへの精子提供をしてくれる病院が少ない

精子バンクからの精子提供

精子バンクから提供してもらう際のメリット
・信憑性の高いドナーのプロフィールを知ることができる
・ドナーになるための条件がある程度整っている場合は、安全性も確保できる

精子バンクから提供してもらう際のデメリット
・婚姻しているカップルでないと提供を受けることができない
・法的措置が整備されていないためトラブルが起きた場合に守られない

個人からの精子提供

個人から提供してもらう際のメリット
・マッチングサイトやSNSなど提供者を簡単に探すことができる

個人から提供してもらう際のデメリット
・提供者次第で情報の信憑性が変わる
・法的措置が整備されていないためトラブルが起きた場合に守られない

まとめ

それぞれの方法に正解不正解はないが、メリットデメリットは必ずあると思う。
手段を選択するために夫婦できちんと納得するまで話し合って、選択をすることが一番大切だと僕は思う。

そして、選択した手段に対して夫婦二人が誇りを持って行動することが、幸せになる一番の方法だと思う!!

FTMの妊活
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この記事を書いた人

0歳
女として産まれる
18歳
自分が何者かわからなくなる
24歳
戸籍を男性に移行
27歳
シス女性と結婚
AID 反対の両親を4年かけ説得
30歳
シリンジ法にて妊活を開始  
31歳
FTMパパになりました。

女性として生きていた時から男性そしてパパになるまでの自分の過程を綴っていきます。

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