性別変更の為に始める一つの手段が”ホルモン治療”
今回はこのホルモン治療が体にどのような変化を与えるのかを
経過ごとに記載していこうと思う。
ホルモン治療約9年による変化
ホルモンを初めて打ったのは2012年9月
当時の見た目はこんな感じ。
それが約9年近く経過した2020年12月現在
見た目はこんな感じ。
大きな変化としては
・声が低くなる
・皮膚が脂っぽくなる
・ニキビ増加
・ヒゲが生えてくる
・毛深くなる
・筋肉がつきやすくなる
・食欲亢進
・性欲亢進
・性器肥大
もちろん個人差はあると思うが、僕の場合はこんな感じの変化がみられた。
ホルモン注射開始1〜2ヶ月(ヒゲ・筋肉量)
開始してから1ヶ月後
見た目も声も特に大きな変化はない。
少し変化が見られてきたのは注射を開始してから約2ヶ月後の11月
産毛のようなうっすらとしたヒゲが顎周りに生えてきたのがわかる。
今見返すとヒゲと言っていいものか微妙なラインではあるが、ヒゲが男の証と思っていた当時の僕にとってはめちゃくちゃ嬉しかった。
正面から見ると全然わからない程度の産毛笑
それ以外の変化では、食欲・性欲が物凄く増した。
めちゃくちゃ食べるし、すんごいムラムラする。
思春期の高校生男子ってこんな感じなのかなと、勝手に想像していた笑
そして、ホルモン注射を開始する前から少し筋トレをやっていたのだが、注射を開始してからの筋肉のつき方が全然違うように感じた。
筋肉量などを数値化していたわけではないので、主観的なものになってしまうのだが、同じ筋トレ量でも効率よく筋肥大を狙うことができた。
どうにも変えようのない男女の身体機能の差を感じた瞬間だった。
ホルモン注射開始3ヶ月(ニキビ)
3ヶ月が経過する頃には、ニキビの増加がものすごかった。
(以下に写真掲載していますが、汚いため閲覧注意です)
注射開始してすぐから、顔や背中周りの皮脂の量が増えてきたなと感じていたが、3ヶ月頃になって急に全身にニキビができ始めた。
まず最初はポツポツと肩甲骨周りに出現したニキビ。
それが一気に下の写真のように背中全体、そしてひどい時には首や下半身まで増えるようになった。
これは本当にショックだったため皮膚科を受診することに。
今では急激にニキビが増えることもなく、少しずつよくなってはいるものの、当時のニキビ跡はなかなか治らず、今でも汚いまま。
同じ悩みを抱いている当事者の方曰く、お風呂の時にきちんと背中を流して、タオルで叩くように乾かしてあげるのがいいとのこと。
少し実践しているけれど、長い戦いになりそうだ。
ホルモン注射を始めて、これだけは本当にショックな副作用だったな。
*人によっては、全くニキビができない方もいます!
ホルモン注射開始5ヶ月(声)
注射を開始から約5ヶ月。
周りも気づく程度に声が掠れてくるようになり、会う人会う人みんなが声を揃えて
“風邪ひいたの!?”
と聞いてくるようになる。
なりたい性別に近づいている証拠だったから、その言葉が当時の僕には快感でしかなかった。
そして、カラオケでも確実に今まで歌えていた声域が出なくなったり、大きな声を出そうとすると意図せず声が裏返ってしまったりと、声に関しての変化が目立つ時期だった。
ホルモン注射前の高い声の動画が残っているため、機会があったらこちらもまた別記事で実際の声の変化を掲載してみようと思う笑
ホルモン注射開始1年
ホルモン注射開始から1年経てば、声もだいぶ安定してきて、ヒゲに関しても結構しっかりとしたヒゲになってきた。
日が経つごとに、少しずつヒゲが濃くなるのがわかったが、当時は少しでもヒゲを濃くしたい思いが強く、タイで売ってる”ヒゲスプレー”(育毛剤のようなもの)をアテンド会社から購入して、毎日頑張ってスプレーを吹きかけることで濃くしようと頑張っていた記憶がある。
でも、当時付き合っていた妻から”やめて”の一言でスプレーを使うのをやめた笑
やはりヒゲは女子ウケはよくない様子笑
今ではスプレーなんて使わなくてもしっかりとヒゲが生えてくるようになっているため、妻には脱毛を勧められる日々笑
ちなみに今現在2週間程放置するとヒゲはこのような状態になり、無事に産毛は卒業した。
ホルモン注射による変化が少なくなるのはいつ頃?
僕の場合はホルモン治療を開始してから2〜3年経つと大きな変化は見られなくなる。
・相変わらず皮脂は多め
・ニキビは当初よりは落ち着いたが、背中の跡は残っている
・ヒゲもこれ以上増える範囲は広がらなさそう
・三大欲求も落ち着いてくる
常に現状維持といったところか。
ただ、ホルモンを打たない時期が続いてしまうと更年期障害のような症状が出て来てしまう。
それについてはまた別記事で書いていく。
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