ホルモン治療開始から約半年後社会人目前の2月
僕はSRSを受けに行くためにタイへ飛んだ。
(SRS:Sex Reasignment Surgery 性別適合手術)
手術のタイミング
なぜ大学卒業直前・社会人直前のこのタイミングを選んだのか。
大学時代僕は女性として生活していたが、社会人としては男性として生活することを選択した。
ただ、大学卒業直前に国家試験が控えていたため、その試験が終わるまでは体の万一のことも考え、手術をしないことにした。
そのため、社会人になる前に戸籍変更まで終わらせる事は難しかったが、性別適合手術は先に終わらせることで、男性として社会人になれるようになんとか間に合わせたかったからだ。
(入職面接の時のエピソードはコチラ→FTMの就活事情)
アテンド会社選び
言葉も通じない知っている人もいない国タイへ行くのに、さすがに自分一人で実施することが難しいと判断。
そのため、病院を紹介し手続きも全てやってくれるアテンド会社を使うことにした。
当時アテンド会社は複数あり、ネットで評判を調べたり説明会に参加したり、無料相談会に参加したりとひたすら情報収集をして決断。
アテンド会社によって様々なプランがあり、24時間マンツーマンで付き添ってくれるプランがある会社や、現地スタッフが必要に応じて来てくれるプランなど本当に様々だ。
最終的に僕は、必要最低限の保証・サービス内容、そして説明会などを通して直接お会いしたスタッフの方との相性で会社を決めた。
実際のオペの流れ
実際にタイに滞在したのは11日間ほどだった。
本来であればもう少し長く滞在し経過を見るようだが、僕は大学の卒業式があったため無理を言って短くしてもらった。
タイに着くとすぐに病院を受診し、診断書の提出・問診・健康状態の確認。
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翌日から入院し検査・手術という流れだったと思う。
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無事にオペが済んだら数日入院し経過観察後に退院。
↓
また数日後に受診して抜糸。
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帰国。
という流れだったと思う。
入院時の病院食
入院時の病院食は前の日にメニューを選択することができ、量もボリューミーで味もまあまあ美味しかった。
1度だけ、他の病室の方での手術直後に食べるものであろうおかゆのようなものが間違えて配食されたのだが、これがクソまずかった。
(僕はオペ直後は食事も取れなかった状態なので、果たしてそれがオペ直後の食事だったのかは謎のまま)
いざ手術!
ついに手術の日!
ベット上で剃毛をしてもらい、尿道カテーテルを入れストレッチャーに乗り準備は万端。
さあオペ室へ!
オペ室の冷んやりするベットの上仰向けになり
”いよいよ手術かー”
と思った後の記憶がなく、気づいたら病室のベットで点滴(ペインフリー)に繋がれていた。
もっと手術前の様子を見て居たかったけど、麻酔をする前にすでに寝てしまていたようだ。
そんなこんなで無事に手術は終わったのだが、術後数日は発熱が続き、痛みもあったためなかなか歩けなかった。
そして何より大変だったのは、子宮卵巣摘出術を開腹で行ったので、トイレの際お腹に力を入れることができず、便秘気味になってしまった。
それが一番辛かった笑
退院
何日後かに無事に退院し、2〜3日ほどはタイ観光。
そして帰国直前にまた受診をし、抜糸。
そのため、抜糸するまで胸はこの状況。
防水シールを貼っているため、お風呂もこのまま入れる。
胸の痛みは特にないのだが、やはりお腹の方が少し痛かった。
無事に抜糸が終わった時はこんな感じ。
見事に平らになっていて驚いた!
そんなこんなで無事に帰国。
乳頭縮小手術
無事に綺麗な胸になったのだが、元々乳頭が大きめだった僕は、半年後に日本で乳頭縮小手術を受けた。
術後の写真はこんな感じ。
飛び出ている糸は、時間の経過とともに勝手にポロポロ取れていく特殊な糸であるため、抜糸のために受診する必要はなく、楽だった。
そんなこんなで、無事にSRSが完了した。
ちなみにオペ前の僕の胸の大きさはB〜Cくらいだったと思う。
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