FTMの大学生時代~治療編②染色体検査・セカンドオピニオン~

FTMの治療

産婦人科探し

一通りのカウンセリングが終わった後、”性別違和症候群”(当時は”性同一性障害”という診断名だった)である事を診断するために、染色体は女性の染色体であるのか、かつ生殖器に異常が無いのかを検査する必要がある。
この流れもインターネット情報で知っていたので、ついに来たかという気持ちだった(笑)
この検査はメンタルクリニックで行うことが出来ない。つまり、僕が自分で婦人科を受診して検査を受けに行かないといけないのだ。この検査に嫌悪感を抱く当事者の方は多いと思う。
自分が一番認めたくない部分を調べるために、しかもよりによって産婦人科に行かなければならないからだ。

もちろんメンタルクリニックの先生は、紹介状を書いてくれるのだが、受診する病院は自分で探さなければならない。

自分で近くの産婦人科に電話をかけて、検査をしてくれる病院を探した。
幸い当時住んでいた自宅の近くに大学病院があったので、事情を説明したら何度か確認のやり取りはあったが、思っていたよりもスムーズに受け入れてくれた記憶がある。
(ホルモン治療をしてくれる病院を探す方が大変だった。その話はまた~治療編③ホルモン~で)

男のような女が婦人科へ!?

病院へのアポ取りは終わり、意を決していざ病院へ。

当時から見た目は女子トイレに入れば二度見される”男の子”のような女性だったため、さあ大変。
婦人科に一人で入れば周りのママさんたちからじろじろ見られる。


そりゃそうだ。
いるはずのない”男の子”のような人が待合室で待っているのだから。しかも一人で(笑)


そして、そんなやつが名前を呼ばれて診察室へ入っていったときの周りのママさんたちの衝撃はすごかっただろうな(笑)

当時はそんなことを考える余裕もなく、ひたすら一人でただただ名前が呼ばれるのを待ち、診察室へ逃げるように入っていった記憶がある。

当時の診察室での状況はあまり覚えていないのだが、紹介状を見せて改めて受診に来た経緯を話し、すぐに内診・視診・超音波検査をしたような覚えがある。

もちろん上記の検査、下はすっぽんぽんで、ご開帳をする必要があったので何とも言えない気持ちになったのはさすがに覚えている。

婦人科へ行くことへの精神的なストレスや、検査時の何とも言えない気持ちは当時相当嫌な出来事だったと思う。それでもなんとか乗り越えられたのは、着実に男性になるために前進しているのは目に見えてわかっていたからこそ、受け入れる事ができていたのかもしれない。

そんなこんなで無事に染色体検査も終わり、後日婦人科から検査結果が送られてきてそれをメンタルクリニックに持っていって報告。

遂に診断がおりるときがきた!と思ったのだが。。。

まだまだ遠い診断書

無事にカウンセリングも染色体検査も終わり、ついに診断書が降りる時が来た!
と思いきや、まだまだ必要なステップがある。
それはセカンドオピニオンだ。

今回僕はガイドラインに沿って治療を開始する事を選択していた。
(僕がガイドラインに沿った治療を選択した理由はまた別の記事で。)

ガイドラインに沿って進めていくためには、一人の医師の診断だけではなく、セカンドオピニオンつまりもう一人の医師の診断がおりて初めて”性別適合手術適応判定会議”にかけられることになる。

要するに僕はもう一人の医者を探し、診断書を作成してもらう必要があるのだ。

正反対のクリニック

僕がセカンドオピニオンに選んだクリニックは、都内にあるクリニックだ。
理由は、最初に通っていたクリニックの様に何度も通う必要はなく、一度の診察で診断書を書いてくれるクリニックだったから。

僕はもうすでに最初のクリニックで十分に自分の気持ちと向き合っていたし、性自認が揺らぐことはないと思ったから、セカンドオピニオンではそこのクリニックを選択した。

僕が最初に通ったクリニックとセカンドオピニオンで通ったクリニックは本当に正反対だった。
何回も何年も通ったカウンセリングがたった1回の診察で完結する。
しかもセカンドオピニオンの先生が診察の時に言ってくれた言葉がすごく素敵だった。


”性自認は周りがとやかく言うことではない。あなたの生き方はあなたしか決められないから。
今まで色々時間をかけて悩んできたんでしょう。そこに対して僕がとやかく言う必要はないと思っているから、診断をだすんだ。もちろん相談を必要としている場合は相談をしながらね。”

もうこの言葉をかけられた瞬間に、めちゃくちゃ心が軽くなった。
何回も通ったカウンセリングよりも、この1回の診察が僕にとって今後の大きな糧になった。

この先生にセカンドオピニオンをお願いしてよかったと心から思えた。
そしてもし幼少期から性自認に違和を感じていて、強く自分の気持ちを持っている方だったら最初からこのクリニックを選択するのも一つだとこの時に改めて思った。

こちらのクリニックでは20分程先生と話をして、診察完了。
その20分も本当に目の前の僕一人にきちんと向き合って話をしてくれて、こんなに素敵な先生っているんだと心から思えた時間だった。
そして本当にすぐに診断書を書いてくれた。


たった1回の診察だったが、僕にとってめちゃくちゃ勇気をもらえた時間になった。

この診断書をもって、最初に通っていたクリニックへ行きついに”性別適合手術適応判定会議”にかけられるようになる。

FTMの大学生時代~治療編③(ホルモン注射)~につづく。

FTMの治療 自己紹介
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この記事を書いた人
MAKI

0歳
女として産まれる
18歳
自分が何者かわからなくなる
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戸籍を男性に移行
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シス女性と結婚
AID 反対の両親を4年かけ説得
30歳
シリンジ法にて妊活を開始  
31歳
FTMパパになりました。

女性として生きていた時から男性そしてパパになるまでの自分の過程を綴っていきます。

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