ガイドラインに沿った治療を選択した理由
性別違和(性同一性障害)であること診断・治療の開始をするためには
・ガイドラインに沿った方法
・ガイドラインに沿わない方法
の二つの選択肢がある。
どちらが正解・不正解とかではない。
自分にあった方を選択したらいいと思う。
僕の場合は性自認に気づくのが遅かった。
他の当事者の方は幼少期から性自認に違和感があり、”大きくなったらち○ち○が生えてくる”と思っていた方が多いようだ。
しかし僕の場合は違った。
幼少期に女の子を好きになることはあっても性自認に違和感があったわけではなかった。
(FTMの幼少期・FTMの小学生時代を参照)
だからこそ、自分は本当に男性になることを選択しても後悔しないのか。
男性になる選択をした後、”やはり女性として生きていきたい。”と思い直すことはないのか。
めちゃくちゃ悩んだ。
そういった不安が非常に大きく、時間をかけて決断していきたいと思っていたためカウンセリングを重ねて診断を下してもらう方法、つまりガイドラインに沿った治療を選択した。
なんども言うが、ガイドラインに沿うこと正解とか不正解とかそういったことを言いたいわけではない。
幼少期から性自認に疑問を感じていて、なりたい自分がはっきりしている人はすぐに診断が出るように、ガイドラインに沿わない治療方法を選択するのも一つの手段だと僕は思う。
実際に僕の友人にも、ガイドラインに沿わずに治療をした人もいる。
彼自身もその選択に後悔はしていないし、むしろスムーズに診断がおりたことで幸せに生活することができている。
治療することが全てではない
ここまでガイドラインに沿って治療を進めて来たことについて書いたが、もう1つ伝えておきたいことは、治療をすることが全てではないと思う。
僕の場合は、体も戸籍も変えて男性として生活したいと言う思いがあったから治療する方法を選択した。
日本では生殖器を摘出することが戸籍変更の条件の1つだ。
しかし、治療をせずに戸籍変更もせずに自分が生きたい性別で生きている方はたくさんいる。
自分がどのように生きたいのか。
そこの軸を大事にして生きて行くべきだと思う。
人生は一度きり。
そして、人生の主役は自分だ。
どんな生き方でも良い。
自分が自分を愛せる生き方であればどんな生き方でも良い。
その生き方をみつけ、行動していけば良いと思う。
なかなかそれが難しいから、いつまでたっても悩み続けるのだけれども。
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